逆差別

 

 「天は人の上に人を作らず。天は人の下に人を作らず。」なんて、福沢諭吉ってぇ小父さんが言ったそうだが、(笑声) 明治維新後も「皇族(天皇とその親戚)」「華族(殿様や明治の元勲の子孫で公侯伯子男の爵位がある)」「士族(武士の子孫)」「平民(町人の子孫で昔の農工商)」となっていた。

穢多とか非人とか言われた人達は、一番下に「新平民」となっていて、何かというと、差別されて、虐められていたという。

でも、それも地方によってまちまちで、例えば、朝鮮人や中国人の差別にしても、先生の小学校の時の「謝」なんかは、差別どころか人気もんだったが、作家の「永六輔」なんか、子供の時には随分と虐められたって事聞いたな。

 

 それが、日米戦に負けてから、アメリカ軍の命令で、この、以前の新平民に対する差別は無くなった。

アメリカは原爆なんかで日本をメチャメチャにして、そのあげく、日本を占領して、ろくな事やらなかったが、この新平民に対する差別を無くしたことは、ほんの僅かだがいい事に入るだろうな。

所が、必ず起きる事は、行き過ぎって奴だな。「逆差別」って言われる奴が、一部の地域で問題になった。

つまり協力して議会に議員を送り、彼等に都合の良い法律を作ったり、公共事業の入札には彼等のやっている会社を優遇して、他の会社を閉め出すなんて事があったなんて言われてる。

○○なんて有名なのがいるが、奴さんなんか、昔は共産党、今は自民党の実力者。以前のような虐められてた頃の仕返しだとばかり、強権でのさばり放題、北朝鮮を援助するからと言って税金で買った米を、こんなに沢山全部くれてやちゃあもったいねえ。一部は金にして自分や仲間や子分達のポッポに入れちゃう。北朝鮮の国民は寒い冬でも燃料がなくてふるえてたって、自分達ののポッポは暖かいだろう。(笑声)

 

 あんまりいいタトエじゃないかもしれんが、「いじめ」のひどい学校で、先生が一斉に替わって、みんな柔道六段とか、空手の七段、(笑声) その先生が1クラスに10人位付く。(笑声)

今迄いじめられてた奴は、仕返しに、いじめてた奴を、徹底的にやっつけていい。(笑声)

先生も、殺さない程度に手伝ってやるナンチャッテナ。(笑声)

 

<脱線千一夜 第135話>


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