京都議定書と地球温暖化

 

 今年はとんでもない暑さだな。カラツユって言うんだろうか。いきなり夏が来たって言う感じで6月の終わり頃から30度以上の日が続く。

それなのに、学校にはクーラー入れないで、勉強しっかりやれって言うんだから、政治屋共の頭が分からない。ある市で、学校に冷房を入れるって案が出たら、簡単につぶされちゃったそうだ。

教室というのは、苦しみに耐えながら学習に邁進する所だから、クーラーなんてのは「ナジマナイ」ってな。(笑声)

 

 所で、こんなとんでもない馬鹿げた陽気が続くのは、これはどう考えてもその原因はアメリカだな。(笑声)

二酸化炭素を増やすと、どんどん気温が上がるから、出さないようにしようと言う京都議定書にアメリカは反対なんだ。いや、アメリカを牛耳ってる国際石油資本と言う怪物が、反対してるんだ。

二酸化炭素を出さないなんて事を決めたら、石油が売れなくなって大損害だというので、国際石油資本は徹底的に反対してる。

湾岸戦争の時には、アメリカの肩もって、一緒に戦ったヨーロッパの国々でさえも、アメリカの奴は勝手だと怒ってる。

 

 とにかく、このアメリカを牛耳ってる国際石油資本って奴は、物凄い権力を持っていて、かつて田中角栄を首相の座から引きずり落としたのも、この国際石油資本の仕業と言われてる。

田中角栄って知ってるか。そうだよ。田中真紀子の親父さんだな。

田中角栄は金権政治家で、アメリカのロッキードという会社からワイロを貰った。それから、どうしたのこうしたのと因縁を付けられ、首相を辞めさせられて、裁判にまで掛けられた。

でも、ある話によると、田中角栄はこのままでいたんじゃ、日本はずっと石油買わされて、国際石油資本に首根っこをつかまれてどうしようもないから、早く原子力に変換しなくちゃならない。ウラン鉱石を輸出したがってるオーストラリアからそれを買えば、これからの日本のエネルギー事情は石油なんか買うよりもずっと安く済むってわけで、水面下でオーストラリアのホイットラム首相と交渉を始めた。

水面下と言ったって、潜水艦で行った訳じゃないよ。(笑声) おおっぴらじゃなくて、内緒にして交渉するわけだ。

所が機密費の事件や、大臣に逆らったりして、外務省って奴はどうもワルが多いらしい。中にはアメリカのスパイやってる奴もいるんだろう。

早速、お家大事とアメリカ、いや国際石油資本に注進に及ぶ。石油をジャンスカ使ってくれる日本でそんな事され、原子力に転換されたら、石油の値段ががた落ちになっちゃう。

けしからんのは日本の田中角栄とオーストラリアのホイットラム首相だって言うわけで、二人ともつまらない因縁付けられて政界から追放されたってわけだ。

世界中の国々は、国際石油資本に遠慮して、いや、恫喝されて、原子力発電は危険だから止めようなんて言ってるが、そうであっても、石油を燃した後に出る莫大な二酸化炭素は気になると見えて、その排出の削減の方に向いている。

 

 アメリカの言うとおりに石油をどんどん燃して二酸化炭素が増えると、丁度地球がビニールハウスの中に入ったようになって、気温がますます上がる。

そうなりゃ、勉強なんかする気がなくなる。尤も始めからやる気なんかないのかも知れないが。(笑声)

でも二酸化炭素が減ったらいいかって言うと、それも又困る。地球温暖化の反対で、どんどんと熱が地球から逃げて寒冷化が始まる。つまり氷河期みたいなもんだ。

二酸化炭素が無くなるとどの位地球が冷えるかと言うと、何と零下何十度だそうだ。これじゃ、殆どの生き物は死に絶えちゃうな、勿論のこと、人間もそうだろうが。

今でも、シベリヤの奥地に入ると、零下何十度と言うところがあるそうだな。

そんな所から来た人の馬鹿話に、水道から水を出すと、どんどんと凍って、蛇口から流し迄、氷の棒が出来るなんてのがあるがほんとかな。

その後で、じゃ「立ち○○」したらどうなるだろうか、なんて、いささか品のない話に落ちる奴だ。(笑声)

 

<脱線千一夜 第94話>


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